「私、出掛けてくるね?」 寝ていると分かっているが 一応声をかけてみた。 「…反応なし。書き置きして出掛けようかな」 何か紙とペンを探す為に 立ち上がろうとした瞬間、 …ぐいっ 「ふあっ!」 私はワンピースの裾を踏んで コケてしまった。 「自分で踏んでコケるなんて…」 スカートの裾が破けてないか確認してみたら 最愛の人が裾を握っていた。