「あなたは
なぜ
動物たちを助けているのですか?」


「それは
お前が人を助けるのと同じ理由だ


お前も気づいての通り

私は
半妖


母が人間
父が麒麟


麒麟のいる仙山では
人間の血が邪魔して

長くいることができない
人里では
さっきもみたとおり
額が光
気味悪がられる


心配した両親は
人里をはなれ

仙山近くの山小屋で
過ごすうち

友は動物たちだった」