担任と話しながら…



全神経で
隣の先生を意識する。


意識し過ぎて
見れないよ―…!


先生の顔…
見たいのに

見るのが怖いみたいな。

変なの…。


結局、
先生とは話せなくて


そのまま
教室へ戻った。



イスに座った瞬間

『うわーんっ』

机に突っ伏す。



ムリムリムリ――!


何が無理かも
分かんないけど

ドキドキが尋常じゃなくて

もう無理ッ!!

むりだよ――!



そんな私を
千晴が励ます。


『さっき先生、
ずっと琴ちゃんのこと見てたよ』


え―!?

『う…嘘だぁ…』


『ほんとやって~!』


千晴を見上げると
いい顔で笑ってる。