職員室の前まで行くと
なんと先生が廊下に出ていた。


職員室前の壁に
ポスターを貼り付けている先生



これはチャンス…!



歩みよって先生の横顔を見た。


『………っ』


だけどやっぱり、
先生を見ると緊張する…。


なんて言おう?

どうしよう?



ぐるぐる考えながら不安が増す。


だけど…

やっぱり今日の私は一味違った。


『先生っ』


どうにでもなるっ

思い切って声をかけた。


『はいはい、どした?』


画ビョウを壁に押し込みながら
先生は顔だけをこちらに向けた。



『男バスのマネージャーとか、やりたいんですけど』


私の言葉に
先生は壁から腕を離して
体ごとこちらを向けた。


ちょっと驚きながら
中指で眼鏡を触りながら
私を見る。


『え?まじで?でもキツいよ~』


『平気です…っ』



平気です…

そう言いながら


眼鏡ごしの先生の視線に…


先生の仕草ひとつに

ドキドキして倒れそうになる。