先生の背中を見つめる。


筋肉質なのか
ちょっとスーツがピチピチ。


ぷぷ…


『ん?どうしたぁ?』


ようやく
先生が振り向いてくれた。


作業終わって
ふぅって感じで
また眼鏡を中指で触る。


先生の癖にきゅんとする…


『先生風邪もう大丈夫ですか?』


平常心を装う。


『おぅ!もうバッチリ』


先生は可愛い笑顔で
グッて親指を立てた。


きゅんッッ!!


先生…

可愛すぎる

鼻血でちゃうよ~



平常心、平常心…


私は思いきって
チョコの話をした。


『実は…私チョコ作った時に、風邪ひいてたんです。それで先生に移ったのかも…』


ずっと気にしてた事

やっと言えた…。

ごめんね、先生



だけど先生は
そんな私の頭をぽんと叩いて


『そうなん?美味しかったよ?』


と優しく笑った。


さらに私の顔を
優しく覗きこむ先生


『琴美氏はもう治ったの?』


きゅん…ッ

先生…ッ!


『………』


胸が切なすぎて
声が出なかった。


ただ、ウンウンと頷く私。


顔赤い上に涙目だし…!


恥ずかしい…