私は教室から空き教室へと
連れてこられた。


『も~なに~?』


『…相変わらずテンション低いなぁ』


『う―ん…ごめん』


『ええけどさ~!…実はさ…』


『…………?』


千晴は急にモジモジしだす。


『え?…なになに?』


なんか気になる。

私のテンションも少し上がる。


『……うん。あんな…』


さんざん勿体ぶってから
千晴は言った。


『とっくんが付き合ってって…』


『!!うそ?…ほんと?』


千晴は頬を染めながら
ニカっと笑った。


『うん…!』


千晴の笑顔に
私のテンションはそのまま一気に急上昇した


『うわ~!!おめでとうっ』


私の弾けように千晴も弾ける。


ってかとっくん
教室にいるじゃん!!!


『とっくんにも言ってくる~!』


興奮気味に私が
空き教室から出ようとすると

千晴がそれを阻止した。


『あかん…やめて』