チャイムが鳴って
テストの用紙をめくる。


1現目、英語。


大好きな先生の担当科目。


静かな教室に
シャーペンの音と紙をめくる音だけが響く。


張りつめた空気の中
先生の顔が浮かぶ。



先生がこの問題作ったのかな…


そう思うだけで、
テストさえも少し愛しい。


だから英語だけは半端なく
がんばれる。


授業だって真面目に聞いてる。



すべては…先生のため。


先生に、頑張ったなって褒めてもらえるかもしれないから…



先生に良い子だなって思われたいから…



不純な動機―…



私は一気に問題を解いていく。