ガラガラッ…


『よぉっ、お待たせ。』


待ち焦がれた放課後
先生が教室に入ってきた。


あの日体育館で見た
赤と黒のジャージ姿の先生。


部活の前に
来てくれたんだ…


そう思うと
不純な動機の自分に
少し罪悪感を覚えた。


『先生…ごめんね?』


私の声に

ん?なにが?

みたいな顔で
首を傾げた先生。


『バスケ部…。』


そう言うと

先生は
ちょっと目を大きくしてから
優しく微笑んだ。


『なーに遠慮してんだよ。
俺は先生だぞ?やる気は大歓迎』


きゅん…


笑う先生に胸が熱くなる。



先生…

やっぱり先生は

素敵です。