『そっか。良かった』


先生はそのまま

下駄箱まで私を見送ってくれた。


『俺バスケ顧問あるから送れないけど。途中しんどくなったら家に電話しろよ?』


『はい…』


最後まで優しい先生。


やっぱり…大好き。


渇れてた心が満たされてく…


寂しかったのが
嘘みたいだよ。




くしゃ…


先生は
私の頭に手を乗せた。


『じゃあまた明日な』


爽やかに笑う先生。


先生…


走って去っていく
先生の背中を見つめる。


先生…

また先生を

好きになったよ。



先生の力はすごい。


先生が
笑ってくれるだけで


世界の色が
きらきら見える。



立つのもしんどかったのに

今はスキップしたい気分だよ。



先生…