あれから数日
先生とは話していない。


単純に
話す機会がなかっただけ。


わかってる。

わかってるけど…


なんだか
避けられてるんじゃないかって

不安が押し寄せる。


たった数日
先生と話さないだけで


勝手にあれこれ
考えてしまう私…。


先生に嫌われたのかな…
なんて
ネガティブなことばっか
頭を廻る。



『絶対気にしすぎやって。
次先生の授業やでっ』


『うぅ…うん』


移動教室先で
千晴にお尻を叩かれて
なんとか立ち上がる。


千晴に励まされて
3日目。


数日って
たった3日だけ?


なんて
言わないで下さい…。


私にとっては
一日千秋


励ましの言葉だけでは
もう立ち上がれない。


よたよたと
教室へ戻る老婆のような私…


先生が…

先生が足りないよ…!



千晴に引きずられるように
なんとか辿り着いた教室。



待ち焦がれた
先生の授業。


ガラ…

先生が教室に入ってくる。

『おら―席につけ―』


いつもの笑顔で
生徒を見渡す先生…



先生に飢えてる私。

こんな声にすら
キュンッてなる。


もう病気かも…


授業中

『お前なぁ―!』


他の子が注意されてる。


私も注意、して欲しい…


『なんだこれ?』


他の子の机を覗きこんで
笑ってる。


私も相手…して欲しい。


やっと私の近くにまで
来てくれた先生。


どきどきしながら
待ってたのに


先生はそのまま
通り過ぎた…


先生……

やだ…………


いかないで