『ん?』
先生は首かしげて私を見る。
そんな先生に―…
私は痛いほど感じでしまった。
緊張してるのは私だけ…
意識してるのは私だけ…
きっと今
寂しいのも、私だけなんだ―…
『こと美氏?大丈夫か?』
先生の声ではっとする。
『だっ…大丈夫です!』
『そうか?』
先生は笑顔を見せてから
私の頭に手を伸ばした。
ぽんっ
『じゃあまた新学期にな』
そう言って大好きな笑顔で笑う先生
…きゅん…っ
先生の仕草ひとつに
胸が締め付けられる。
『せんせ…』
嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り交じり
泣きそうになる。
一喜一憂する私
ねぇ先生
しんどいよ
期待したり落ち込んだり…



