新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜

道場は人で賑わっていた。

「人、多いんだね。」

「あぁ~。稽古しねぇと土方さんにどやされっからな~」

「誰がどやすって?」

「げっ!?土方さん、仕事してんじゃねぇのかよ。」

「今日は稽古担当なんだよ。」

「あっはっは、そうだったんだ~。じゃ、俺は着替えてくるな。」

「逃げるな。だ・れ・がっ!どやすって?」

「聞き間違えだよ。うん、そういう事にしとこうぜ?」

「無理だな。」

仲がいいですね~。

うん。平和です。

「奏~。稽古してぇよな~?」

「はいっ!」

「ほら土方さん。奏も稽古したがってるみたいだし話は終わろうぜ?」

「…ちっ。総司みてぇな技使いやがって…。」

「あっはっは。さ、中入ろうぜ~。」

何か、兄弟みたいなやりとりだったな。