「もう着くぜ。」

左之君が声と同時に襖を開ける。

そこには昨日と同じようにたくさんの人が座っていた。

襖を開けると同時に視線を向けられるのも昨日と同じだ。

「…遅れてすみません。」

「いや。まだ近藤さんと山南さんも来てねぇよ。」

「…そうですか。」

一君と副長さんが言葉を交わす。

副長さんと一君は『仲がいい』というよりも『信頼できる相手』といった感じに見える。

山崎さんと一君が話をしているときに左之君たちが言っていた『副長の言うことはすぐ聞く』と言っていたけど…

この感じならたしかにそうなのだろう。

特に一君は近藤さんより副長さんのことを尊敬していそうだ。