「斎藤くんが感情的になるなんて珍しいですね。」

「あ、山南さんじゃないですか!」

先程まで近藤さんたちと一緒にいたひとがやって来た。

「総司くんはいつでも元気ですね。」

山南さんと呼ばれた人がこちらに視線を向ける。

「初めまして。奏くん。私は副長の山南敬助です。」

「初めまして。宜しくお願いしますね。」

「フフフ。斉藤君だけでなく隊士たちのお世話頑張ってくださいね。」

「はい。精一杯頑張らせていただきます。」

私の返事を聞いて薄く笑った山南さんは近藤さんたちのもとへともどっていった。