新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜

「遅ぇ。」

遅れて入った私たちに副長さんはその一言しか発しなかった。

「やべぇな。絶対怒ってるぜ?」

「…平助のせいだ。問題ないだろう。」

「えぇ~?おとなしく部屋にいなかった一君と奏のせいじゃんよ~。」

…意外と仲がいいんだろうか?

「お、一と平助が並んでるのは珍しいな。」

「ほんとだな。いつ見ても同じ年には見えねぇよな」

「えぇ?同じ年!?」

左之くんと新ちゃんの話に思わず突っ込んでしまった。

「なんだよ。奏まで俺のこと子どもっぽいとか言うんだろ?」

「…見えない、か?」

「え…えっと…その…すみません。」

「…最年少は一応俺達2人だぞ?」

「ヘーちゃんだとばかり…」

「ま、見た目は平助がぶっちぎりで最年少だけどな!」

「左之さんひどいぜ。」

一君が最年少…

てっきりへーちゃんかそーくんかと思ってた…

「ま、一は歳の割に落ち着いてるからな。平助は逆に全然落ち着きねぇし。総司もそんな平助と同じで落ち着きねぇからな…」

「左之さんはおっさんですよね」

「総司、いつからそこに?」

「奏ちゃんの『えぇ?同じ年!?』からですよ?」

「最初から居たのか」

「…気がついていなかったのか?」

びっくりした。

「ちなみに奏ちゃん。」

「は…はい」

「僕はその二人より2歳ほど年上なんですよ?」

…ウソ…2歳上?

「おい。てめぇらグチグチ騒いでんじゃねぇぞ!十六夜はこっちで挨拶しろ!」

「は…はい。って挨拶?」

「隊士に挨拶しろ!」

…どうしよう…なんにも考えてない。