「奏君、此処に住みなさい。歳が言っていることは気にしなくて良いから。」

涙目の局長さんが私にわらいかけてくれる。

「近藤さん!!」

副長さんは怒っている。

「土方さんは唯一の親族が此処にいるのにその人が脱隊できないから一緒には暮らせない可哀想な女の子を量産する趣味があるんですね。軽蔑しても良いですか?前からですけど」

「ひでぇ上に長ぇ。更にお前の中の俺が気になる。あと毒吐くな」

今の副長さんは先ほど斎藤さんのような状況だ。

「…副長、俺も此処に置いてやるべきだと思います。」

「斎藤まで…」

「…先ほどの仕返しも兼ねておりますので。」

斎藤さんは根に持つ方らしい。

「じゃあ、多数決の結果奏さんは此処に住むと言うことで。」

「よし。じゃあ今日は宴だな!!」

異常に機嫌が良くなった永倉さんが原田さんたちと騒ぎだす。

「はぁ…」

副長さんは諦めたのかため息を着いている。

「ったく…じゃあ十六夜は斎藤の小姓だ。じゃなきゃ置けねぇ」

「…わかりました」

「抵抗しねぇのかよ!!」

「…必要性を感じていませんので」

…本人である私の意思は関係ないみたい…