それでも、俺がかけた言葉に対し笑顔で答えた十六夜からは、ようやく年相応な表情がみれた。

可愛いと思う。

副長達と行く島原の女達の浮かべる笑顔と違い本当の笑顔だ。

俺達新撰組は毎日、いつ死ぬか解らない中での生活のせいか、心からの笑顔というのは見る事がない。

つまり、耐性がないというか…見ていて照れた。

周りを見れば、皆も顔を赤くしていた。