おじさんとは まだ連絡がつかないままなのだ。 警察も電話したけど、繋がらなかったらしい。 いつもならとっくに帰ってくる時間なのに。 何かあったのだろうか。 考えれば考えるほど、浮かぶのは最悪の事態。 「だめだっ!!」 俺は両手で頬を叩いた。 会社の会議で遅くなっているだけかもしれない。 そんな悪い事態ばかり考えて、まるで俺がそうなるように願っているみたいじゃないか。