俺、教科書持ってない…


まだ貰ってないじゃん。

すっかり忘れてた…。



国語だから教科書ないと困るし
どうしよう…。






ってか先生…
教科書くらい渡してよ。




俺がそんな事を考えていた時、

横から肩をぽんっと二回たたかれた。





「塚原くん、あたしの教科書一緒に見よっ」


そう言って、笑った女の子。


黒髪のロングヘアの彼女は、明るい笑顔が印象的で、

どことなく、つばさと似たような雰囲気を感じる。




えっと…確か城田さんだっけ。




こういう時って
遠慮したらいいのかな?
素直にお礼を言うべき?


よく分からなくて

「えっと…ありがとう」

俺は軽く頭を下げた。