さっさと準備を終わらせて、髪を整えながら玄関に向かう。 靴を履いていると、つばさが走ってきた。 「ちょっと待って!あたしも帝都くんと一緒に行くー」 つばさはブレザーを急いで羽織りながら、走ってきた。 「でも、学校の方向違うだろ?」 「だったら、途中までで良いからっ!」 俺の制服の裾を引っ張り、待ってと合図する。 「あのなぁ、つばさ…」 「おねがいっ!」 手をパンッと合わせて、俺の言葉を遮った。