「ごめんな…単位もヤバイし、そろそろ行かないと」

俺がそう言って、袖をつかんでるつばさの手をゆっくり離すと、
つばさは下を向いて黙ってしまった。


「まぁ、すぐ帰ってくるからさっ!」

ちょっと声のトーンをあげて言ってみる。
でも、つばさは下を向いたまま。

俺はどーしたらいいんだよ

また折れるわけにはいかないし…

「えっと…つばさ…」