「叔父さんと叔母さんは?」
「お母さんたち、今日は仕事ないみたいで、ぐっすり寝てるよー」
つばさは目玉焼きを食べながら話す。
「そうか…」
テーブルには俺とつばさが向かいあって朝食をとる。
いまだ、慣れない空気。
きっと気まずさを感じてるのは俺だけ…
「ねぇ帝都くん」
「ん?」
「今日から新しい学校始まるの?」
「そうだよ」
そう、俺は今日から新しい高校。
叔父さんと叔母さんの仕事の関係で、桜井家は
よく引っ越しをしている。
俺はこれで高校を変えるのは三度目。
つばさも中学をコロコロ変えている。