「なになに??周平と里がどうしたって?」





ロッカールームからの招かざる客は多山だった。





多山とは、小学校のときからの幼なじみで里彩、小川、美穂、そして松口は全員幼なじみということになる。






そして多山はすべてのことを並以上にはこなせる、いわゆるオールラウンダーである。





しかも基本的に誰とでも話せるので、里とも1年生のとき同じクラスだったということもあり、普通に仲がよかった。





そしてこんな人間なものなので、当然可愛い彼女がいた。





という、松口とは正反対の多山が話を聞き付けて来てしまったのだった。