「しゅーへー、前好きな人聞いてなかったね。」





松口が待ちに待った言葉がやってきた。






そしてここで正直に言えば、何かが進展するかもしれないと思った松口は勇気をふりしぼった。








だが、松口が言おうとした瞬間里彩から思いがけなかった言葉が、 「あぁ…あとね、里ちゃんから頼まれたんだけど、里ちゃんお前のこと好きかもしんないょ。」












「………はぁ!!(心の声)」


松口は心が混乱しすぎて声が出なかった。











「そっかぁ、 やっぱり言いたくないょね。じゃあいいや、バイバイ。」









里彩は松口が何も言う気がないと思いどこかに行ってしまった。










一人残された松口は放心状態にあった。