「分かってる!怪我してたからだよね?」

さなは何が言いたいの?

「用はそれだけ?」

「あ　それでね・・・

あんまりれんくんに近づかないでほしいんだ・・・」


何言ってんの?

「あのね!2人が仲がいいのはわかってるけど・・・
彼女として、自分の彼が他の女の子に抱きつかれるのは・・・

ちょっと嫌だな、って思って・・・」

「ぅん・・・」

「2人はただの友達でしょ?
だから抱きつく必要ない・・・よね?」

用に
『彼女でもねー奴が
調子こいてれんにさわんな』

と、ゆーことですか。

さすがのうちも
プチン、と

何かがきれた。


「彼女のさなに・・・
わたしの気持ち分かるはずないし・・・

あんたに好きな人から『友達』としか思われない・・・
わたしの気持ちわかんの!?」

あー、うち本音いっちまった。
でも・・・言い出したら・・・
とまんねー!!!

「でも・・・それは
れんくんがりんかちゃんの事をそーとしか、
思えないって事でしょ？」

パンッ

「り・・・んかちゃん?」

わたしは涙を流しながら
さなのほっぺたを叩いていた。

「なんなのよ・・・ｸﾞｽ」

「りんか・・・ちゃん?」