愛は声に出して泣いて
いるのかも分からない・・・
滝の音で声もかき消されて
いるから・・・
ボクは脱力感を感じた

ああ、ここへと来なければ
良かったなー・・・
もう、ボク達はここで一生
暮らすのかな？

と思った・・・
そのとたん
後ろから人の気配を感じた・・・
とっても怖かった・・・
後ろを向いていいのか？
でも、助けてくれる人なのかな？
と思いやっと後ろを振り返った
だけど、誰もいなかった・・・
安心をして、横を向いた
そしたらさっきまでいた
はずの愛がいない・・・

どこかに行ったのかな？

と思い前を向いた
だけど、愛に似てる人なんていなかった
道ばたに、愛がつけていたカチュウシャを
見つけた・・・
ボクは思ったー・・・

愛は誘拐された

と思った・・・

　ガサ

後ろを向いたら
愛がいた・・・

ボクはホッとしたら
目から涙が止まらなく
なった
愛は困ったなという顔を
しながらボクを優しく
包んでくれた・・・