そういえば、二クスさんっていくつなんだろう?
黒髪、黒目に肌の色は褐色に近い、今は旅のせいかヒゲが伸びっぱなしになってるけどそったらもう少し若いのかも。
背は私の頭2つ分以上高いし、体格だって私の肩幅の2倍はあるんじゃないかってくらい広い。
うーん。20代…後半?
もしかして、若そうに見えてもっといってる?
うーん、わからない。

「人の顔見て、唸ってどうした?」

「あの、ニクスさんっておいくつですか?」

やっぱりここは本人に聞くしかない!
独りで考えてたって答えは出ないんだから!

ミランダが意を決して聞いてみると

「22だ。」

「……!!」

ミランダは予想以上に若いことと自分と年が2つ、正確に言うと3つ違うことに驚いた。

わ、私とそんなに変わらないのにこの身長にこのちょっと威厳があるお顔…信じられません。

「…悪かったな老けてて。」

ミランダの反応で二クスは少し不機嫌になった。

大体が自分の年を言うと老けてると言われる。

「わたしもまだ大きくなれるかな…?」

ぼそっとミランダは思案顔で呟いた。
やはり小さいことは気にしているようで、ニクスにもこの小さな呟きは聞こえていたが、答えを言うことは止めておいた。