「これでいいですか?」

まだ、機嫌が悪いミランダが二クスに服を脱ぐなと言われたから、下着姿で確認をとる。

「まぁ、仕方ない。」

一応オッケーサインはでたけど、なんだか不服だ。

「服着たままだと泳ぎずらいのに。」

と、ぼそっとつぶやく。

「文句言わない。さぁ行くぞ。」

へそを曲げていたけど、はっ!と気づいたように
「あ、待ってください。これを飲んでください。一時的に呼吸の量を減らし水の中で行動できる時間を長くしてくれます。泉は意外に深いので気をつけてください。」

そう言って渡された、赤い粒を一気に飲む。

すると、少し吸っただけでもう肺にたくさんの空気が入った感覚になり幾らでも息を止めてられそうな気がした。

「どうですか?効いてきました?」

「なんだか、体も軽くなった気がする。」

「よかった、ちゃんと効いてるみたいですね。私以外に飲んだことないのでちょっと不安だったんです。」

ミランダはホッとしたようで、さっきの不機嫌さも吹っ飛んでしまったようだ。