思ってもみなかったことを言われてミランダは固まってしまった。

「おい、大丈夫か?」

「はい!だ、大丈夫です。この瞳を見てそう言ってくれたの初めてで…すごく嬉しかったです。」

ミランダの頬に赤みが増す。
やだ、なんだかすごく恥ずか しい。
まともにニクスさんの顔が見れない。
ミランダがうつ向いていると、袖をザハルが引っ張ってきた。

きゅー!きゅー!

ザハルはニクスとミランダがちょっといい雰囲気なのが気に入らないようで、先を促す。

そんな、ザハルの様子を見てニクスはクスクスと笑っていた。
悪魔とか言ってたけど、そこら辺の子供と同じで自分のものを取られるんじゃないかと警戒してる。

クスクス笑われているのに気がついたザハルはニクスのことを軽く睨み付けた。
そんな、ザハルの顔がまた可笑しかったのか笑いはおさまらなかった。

「何でそんなに、笑ってるんですか?」

ミランダは何故そんなにニクスが笑っているのかわからなかった。

「いいや、ザハルがかわいいなと思って。クスクス」


「ですよね!ザハルはすごく賢くて可愛いですよ!ネビロスの中でも1番可愛いと私は思ってるんです!」

拳を握るほどの熱弁ぶりで、それもなんだかニクスには可笑しくてまた笑ってしまった。

「君は面白いね、見ていて飽きない。」