「もう帰る」


今度こそ立ち上がるとベンチ脇の階段を登りだした



涼平はその後ろをついて歩く



『またここくる?』


涼平の声が後ろから聞こえた



振り返り

「もう来ない」

と言って私はまた歩きだしたんだ