始まりを告げる桜が舞う4月10日、花笠学園の始業式の日。
時刻は午前8時、始業式開始30分前………
去年1年生だった者は始業式が始まるまで1年間過ごした教室で待機を命ぜられていた。
そこに最初に現れたのは1年生の頃から優等生である一原春菜であった。
(春菜)「ふぅ、まだ誰も来てないのね。」
春菜は自分の席に荷物を置いて立ち止まった。
(春菜)「今日でこの教室ともさよならか………」
春菜が机をなでながら哀愁に耽っていると………
(男の声)「たそがれてんなぁ優等生。」
(春菜)「わ!!な、名倉君!?」
春菜が声に驚いて振り向くと、教室のドアの所にクラスメイトの名倉庸介が立っていた。
(庸介)「ははは!!一原は相変わらずビビりだなぁ!!」
庸介は腹を抱え大きく笑い声を上げた。
(春菜)「もう!!驚かさないでよ!!」
春菜はそっぽを向いて膨れっ面をした。
(庸介)「いや、悪い悪い!!」
庸介は笑いを堪えながら入ってきて自分の席に荷物を置いた。
(春菜)「意外に登校が早いのね。」
(庸介)「………お前と一緒だよ。色々あったこのクラス最後の瞬間だからさ………」
(春菜)「………そうよね。いくら学年が一つ上がるだけっていっても、ね………」
春菜と庸介はこの教室での1年間を思い出していた………
時刻は午前8時、始業式開始30分前………
去年1年生だった者は始業式が始まるまで1年間過ごした教室で待機を命ぜられていた。
そこに最初に現れたのは1年生の頃から優等生である一原春菜であった。
(春菜)「ふぅ、まだ誰も来てないのね。」
春菜は自分の席に荷物を置いて立ち止まった。
(春菜)「今日でこの教室ともさよならか………」
春菜が机をなでながら哀愁に耽っていると………
(男の声)「たそがれてんなぁ優等生。」
(春菜)「わ!!な、名倉君!?」
春菜が声に驚いて振り向くと、教室のドアの所にクラスメイトの名倉庸介が立っていた。
(庸介)「ははは!!一原は相変わらずビビりだなぁ!!」
庸介は腹を抱え大きく笑い声を上げた。
(春菜)「もう!!驚かさないでよ!!」
春菜はそっぽを向いて膨れっ面をした。
(庸介)「いや、悪い悪い!!」
庸介は笑いを堪えながら入ってきて自分の席に荷物を置いた。
(春菜)「意外に登校が早いのね。」
(庸介)「………お前と一緒だよ。色々あったこのクラス最後の瞬間だからさ………」
(春菜)「………そうよね。いくら学年が一つ上がるだけっていっても、ね………」
春菜と庸介はこの教室での1年間を思い出していた………