「……え…?」 後ろを向くと、どこかの高校の制服を着て偉そうに腕を組んで立っている男がいた。 「お前が死んだって、喜ぶ奴なんて居ねえだろ」 「…もう…あたし無理」 止まる事なんて知らない涙が溢れてきた。 真冬のアスファルトにぽたぽたと落ちる涙を見ながら切れるほど、唇を噛んだ。 「なにがあったか知んねえけどさ、嫌な事の1つや2つ、頑張って受け止めたら次に待ってるのは、幸せだ。」