中距離恋愛




ガチャ…

「行ってきます」


いつもの時間にふつうに学校に向かう。



あたしは駅のホームで電車を待っていた。


ドンッ

「いったあ~」

「あ、すいません」

「「…あ……」」

2人の声が重なった。


あたしにいきなりぶつかってきたのは、この前屋上で会った小山凌希だった。


いきなりあたしの目の前に小山凌希が現れた事にパニクった。



「あ、お前名前…」

「…き、きた、北川優良…です…」


やばい…噛みすぎた…

絶対笑われる!


「優良か…、可愛いぢゃん」

「え…」


プルルルルルルルル

電車のドアが閉まることを知らせる音が響いた。


「…あのさ俺、一目惚れだから」

音が響く中、小山凌希から発せられた言葉に、何故かきゅんときた。