【弥生のはじめ】


さくら、さくら

弥生の空は 見渡すかぎり



さて、3月に入りましたね。

【弥生】…「いや、おい」から音が変化して「やよい」になったそうです。
「草木がますます生い茂ること」、だそう。(大辞泉)


一週間ほど自宅を留守にしていたら、緑のとんがり帽子だった庭のリリアンが、背丈をぐんと伸ばして、ところどころ濃いピンク色に変わっていました。

慎ましく丸い形を保っていた葉牡丹は、ぐんぐん羽根を拡げて、少し不格好になっていて

クローバーの若葉はこんもり繁って、チューリップの芽を覆い隠しています。

いつの間にか最高気温は20度に届こうとしているのですね。


春が、きた。


少し世間の風に当たらずに過ごしていたら、季節に置いてけぼりをくらったようです。



おばあちゃまが亡くなられたので、先週からずっと主人の実家のある神戸へ帰省していて、昨日ようやく自宅に帰りつきました。

思いがけず、長いお休みを頂いてしまいました。仕事も、野いちごも。


今日は3月1日。

卒業式を迎えられる学生さんもいらっしゃるんでしょうね。

ソメイヨシノにはまだ早いですが、河津桜などはもう満開のようで、他にも早咲きの桜の便りが届いてきました。




この時期特有の、霞がかった空気の色が好きです。

もう少しすると山も薄いピンクの花をところどころに咲かせて、まさに“春山”の佇まいを見せてくれるんだろうな。


山櫻の薄紅

苔蒸した緑

霧で霞む白い大気

露を含んだ土の茶色


それは、日本ならではの、春の色。






……さて、呆けてばかりはいられませんので(笑)

書きかけのお話を更新して参ります。



3月1日、火曜日
新しい月のはじめに。


【弥生のはじめ】了