最近は金木犀の香りがほのかに風に混じりはじめました。

少しずつ、木の葉も色付いてきて。
コスモス、沈丁花、ウメモドキ…秋の花が景色を彩ってくれます。

昨日は満月でしたね。地域によっては雲に覆われて見えなかったかもしれませんが、夕刻東の空に顔を出した月が異様に赤くて、幻想的でした。
うん、空に赤いものがぽかんと浮かぶのって、ちょっと「常ならむ」感じ。

最近『月の恋人』を読んでくださった方が結構いらっしゃって、ほんとうに感謝です。ありがとうございます。そう、完結してからこちら、ちゃんとツキコイについてはこちらで語っていないなぁなんて思いながら…でも感想ノートや後書きでほぼ語りつくしてしまったので、これといって今更新しくなにかを述べるという事もないのですが。

ひとつの側面として言うなら、私にとって「習作」でした。
「ケータイ小説、こんなもん、かな?」…から始まった物語…だったなぁ、そう言えば。

“幼馴染の男の子が、夏休みの間、同居することに?”

よくある設定で、これを私なりに自由に書いたらどうなるだろう?って。すごく何の気なしに書き始めました。自分の経験をベースにしたから書きやすくて。

ただ、小説の書き方なんてわからないから、随分時間とページを費やしました。ん。青くていいなぁと(笑)思います。そして、現実の世界では、翔のモデルになったリアル翔くんは、残念ながらお空の星になってしまったので、それで随分切ない思いを抱えてしまいました。自分で自分の首を絞めるとはこの事か、と。作中、翔くんには夢を諦めて欲しくなくて、ああいうラストに。



現実の翔くんは、内緒だけど、旦那と似てる。山のように共通項があって。今の「わたし」に多大な影響を与えた2大人物であることは間違いない。2人が、現実に顔をあわせる機会がなかったことが悔やまれます。きっとすごく、仲良くなれたと思う。だって、Polarisは、旦那が私に教えてくれたもので、翔くんが、私に遺してくれたものだから。

いまでも、追いかけてます。

追いつけないけど、追いつきたい。あんな風になりたい。世界を共有したい。2人に見えてる世界を、わたしも見たい。すごく原始的な欲求…なんていうんだろう、原動力、かもしれません。

…そういえば、これって、恋に似てるね。