【立春】


明けぬれば
暮るるものとは知りながら
なほ恨めしき 朝ぼらけかな


でしたっけね。
間違っていたら御免なさい。

詠んだのは、万葉の歌人か平安の貴族か。

恋人達の短夜には、朝は恨めしいものかもしれませんが

さりとて、あの暁の
何とも言えぬ光明は、やはり得難いものだと思わずにはいられません。

暮れれば、明けるのであると。

それは、たかだか数千年では覆すことのできない宇宙の真理。







「年の暮れ、明け」も然り。

早朝6時に起きた元日も、気が付けば遥か一ヶ月も前のこと。


昨日は節分でしたね。
そして今日は立春、と。

立夏、立秋、立冬……暦は巡る。


生き物として
季節の変わり目には敏感でいたいな。


昨日の日中は
麗らかな陽射しに照らされた土や草から、芽吹きの匂いがしました。


梅の便りも届いていますし、春めいてきましたね。