ジリジリと歪む、遠く向こうのビル 夏場特有の透明でいて、体を包んでいく風は そんな光景を見せる窓の外から 涼しさと気だるさを運んできた 何をしているんだろう って、そんな事を感じてしまいそうになりながら 化学式の羅列した黒板の前に立つ彼を見つめた 大人はなんてことのないような顔をして 大それた嘘をつく