「んー日曜日の昼寝って最高っ」


私は大きくのびをして、庭に寝そべった。
日曜日の昼寝は、私の好きな時間。
まるで、不思議の国のアリスみたい。


「うわあ!大変だ!」

「え!?」


そうしたら、急に大きな声が聞こえた。
びっくりして声のした方を向くと、小さな男の子が時計を見ながら走っていた。
白い髪がふわふわと走るたびに揺れて、まるでうさぎみたいだった。


「急がなくちゃ!早くしないと王様に怒られちゃう!」


――王様?え?どうなってんの?