「それで俺のこと知ってんのか。」 「んー。 それもあるけど羚夜有名だし。」 「なんでだ?」 「え? 格好いいって。 近寄りがたい雰囲気もイイってクラスの子達が言ってた。」 自分で言うのもなんだけど 目立つ方ではあるな。 「てか、羚夜の目グレーだ。 カラコン?」 「いや。素でグレー。 俺、ロシアと日本のハーフなんだ。」 「へぇ。 格好いいね。 目きれー。」 そう言って俺の目を覗き込んでくる 浬愛にドキッとした。