散歩って…。 もう0時過ぎてんぞ。 しかも女が1人で。 大丈夫か?コイツ。 「危ねぇな。 こんな時間に1人でうろつくなよ。」 「あ、うん。」 「とりあえず帰るか。 送る。 家どこだ?」 「え…。 悪いからいい。 1人で帰れるし。」 思いっきりため息をついた俺。 それを 不思議そうにみつめる浬愛。 「さっき襲われかけただろーが。 行くぞ。どこだ?」 「う。はい。 南町です。」 俺ん家と近ぇな。 「ん。」 そうして歩き始めた俺たち。 沈黙が続く。 それを破ったのは浬愛だった。