「うーわ、なにこれ」 ざっと20枚はありそうな裏表印刷の問題用紙。 最悪だよー…。しかも、補修は今日をいれて5日間。毎日来なくちゃいけない。 それに、この課題を終わらせない限り、今日は帰れない。 こんな暑い中、丸一日学校で補修なんて耐えきれない! そう体に必死に言い聞かせながら、あたしはプリントに手をつけた。 やっとの思いでプリントを一枚終わらせたころ、突然勢いよく教室のドアが開いた。 「やっべ、遅れたーー」 そう言いながら入ってきたのは、見たことない男の子。