「もういい。なんでもねーよ、ばか」




そう言ってあたしの目を手で覆ってきた。




「わっ、小沢くんっ!!!」



視界が暗くなって、小沢くんの手からほんのり温かい熱が伝わってくる。




それに無償にドキドキして、恥ずかしくなってきて、離してと言わんばかりに、バタバタと暴れてやった。




「…ちょ、やめろって!!鼻のティッシュ取れるって」




「もー、小沢くんなんて知らない。」




なんて言いながらも、少し嬉しいななんて思っちゃってたのは、内緒。