教室を出てすぐに、小沢くんを見つけた。 小沢くんはいつもの様に、制服を着崩して、鞄は地面に放り投げてズカッとベンチに座っていた。 前を通る生徒達は、みんな見て無い振りをしながら早歩きで通り過ぎて行く。 あたしは小走りで小沢くんに駆け寄った。