「小沢くん、やっぱ………そんな人なんだね」 「ちょ、待て!!俺知らなかったしっ」 「……でも、酷いよ。あたしはこの15年間、ずっと取っておいたのに!!」 小沢くんにとってはただのキスでも、あたしにとっては大切なファーストキスだったのに……… 「悪かった……」 小沢くんは本当に申し訳なさそうに謝ってきた。 「……うん。もういいよ……しちゃったものは仕方ないから」 「………」 「じゃあ、あたし帰るねっ」 「……じゃあな」