「やっぱり二人は特別な関係だったんだ!」


「それで高原さんは嫉妬していたんだな」


「キャーンッ! 藍楽おめでとう~!」


3人が揃いも揃って納得したり祝福したりしてるのを、


「ちが……違うの! これは……」


必死で否定しようにも、


「大丈夫大丈夫。うちの委員会は恋愛自由だよ!」


「隠さなくて良い」


「藍楽と豹先輩お似合いだよっ!」


「だから! 違うって!」


誰一人として信じて疑わないのだから取り付く島もない。


おめでたムードで生徒会室へと引き返す3人を、藍楽は思わず涙目で見つめながら手を伸ばす。


そんな力無く伸ばされた手を掴み、


「確かに楽しいな。……困ってる顔見るのは」


呟いた豹の顔は今までで一番生き生きとした笑顔を浮かべていた。