高梨兄弟を左右に従えて去っていく藍楽のは、 「藍楽ってば両手に花~! 超羨ましいシチュエーション!」 「高原さん……無意識とはいえ、やっぱり女子全員を敵に回しかねないな」 イケメン双子兄弟を従えたこの学校の女子なら羨むこと必至のシチュエーションさながらで。 藍楽の心情なんて知らない二人は、感心したようにその後ろ姿を見送るのだった。