なんて内心でハラハラとする藍楽の懸念は、 「そうか。良かったな」 小さく笑って同意した豹にあっさりと覆されてしまった。 「ちょっとはしっかりしたって思って貰えるかな」 「さぁな。ほら、それより教室戻るぞ」 拍子抜けしたように自分を見つめる藍楽の視線を無視して、豹は龍を促して廊下を引き返して行ってしまったのだった。