「風紀委員のお荷物がデカイ口叩くなよ」 「何とでも言ってください! 後で謝ったって許してあげませんから」 殴られた衝撃でズレた眼鏡をクイッと直しながら、豹は嫌味な含み笑いを浮かべる。 それに負けじと藍楽はキッと豹の冷笑を睨み返した。 そのただならぬ雰囲気に、 「ぼ、僕の為に争わないで!」 あながち外れてはいないが、検討違いな仲裁に入った龍の声は、まるでどっかのヒロインのように甲高く響いていた。