トゥルルルル~トゥルルルル~

ビクゥッッッッ

ビックリしすぎです、マサキさん。

インターホンが鳴っています。

私 はい。

男 あっマサキちゃん?今お客さん入ったから。よろしく~

えっもうですか?いや、ちょっと待ってよ。まだ私心の準備が。。

ガチャン!プープープー

もしもし?もしもーし!おにーさーん!!

無常にもすぐに切れる電話。


トントン

ガチャッ

男 じゃあこれで。。今からタイマー押してね。頑張って!

私 えっ、あっ、あの。

おにーさんは紙切れを渡すとさっさと行ってしまう。

待って!待って~!!カムバッーーーク!おにーさーん!

泣きそうになりながらも渡された紙を見る。

60分コース
待ち姿勢 座っている
衣装 そのまま

仕方なくタイマーをセットする。でも手が震えて落としちゃったよ。
床に飛び散る電池。

慌ててそれを拾い集めてセットし直す。

落ち着け。そうだ!とりあえず煙草でも吸って。

震える手で煙草に火をつける。さっきより震えが増してる。

部屋の外がなんだか騒がしい。耳を澄ますと、

シャーーーー

キャー!!シャワー浴びてるよ。なんだか音が生々しいよ。

心臓の鼓動がバクバクしてる。脇汗めっちゃかいてるし。

ガタン

シャワーの音が止んだ。しばしの静寂。。。


来るぞ!来るぞ~!!

もう私顔面蒼白です。


トントン


来たーーー!!どうしよう。どうしよう。。。

私 は、はい。。。

小さくそう答えるのが精一杯だった。


ガチャッ

勢い良くドアが開いた!

そこに立っていたのは。。。










さて、記念すべき私のお客さん第一号は一体どんな人なんでしょうか?

そして、完全にキョドってる私は無事仕事を終える事が出来るのか?