ラブ・シンドローム




「その子のことが気になってどうしようもなくて。

ずっと一緒に居たい、大切にしたいって思う。

俺の人生に、その子が居ないことなんて考えられないとさえ思うんだ。

そんで、気持ちを伝えたいんだけど、ちょっと怖い。

それが、恋だよ」



ついこないだまで、一緒に木登りとかしてたのに。

直哉のくせに、いっちょ前に恋なんかしちゃって。

知らない間に、恋なんかしちゃってさ…。

聞くんじゃなかったな。




私はなんだかすごく悔しくて、なんだかすごく悲しくなった。